開発者 メッセージ

子供の頃、はじめて顕微鏡を覗いた時の感動を覚えてますか?
肉眼では見えなかった世界が、覗いた筒の先に広がっていました。

私は、次亜塩素酸水(電解水)製造装置を販売しておりましたが、「見えない細菌」に対して、「殺菌効果が見えない(良くわからない)水」を一生懸命説明しておりました。
しかし、ビフォーアフターが全くその場で見る事ができないのです。
そんな悩みを抱えていた2000年頃、ふと光学顕微鏡で観てみようと思い光学顕微鏡を購入。
それから、一人サイエンスがはじまりました。
サンプルを用意し、プレパラートを作成し、筒(顕微鏡)を覗いてみると思った以上に元気に動いている微生物を発見。恐る恐る、次亜塩素酸水をプレパラートに垂らしてみると、それまで元気に動き回っていた微細物が、一瞬で動きを止めるではありませんか。
これだ!!と思い、張り切って食品製造メーへプレゼンに向かいました。
しかし、これがとても大変でした。
なぜなら、今から20年前ですので、当然スマートフォンは無く、大きくて重いモニターと光学顕微鏡台車に載せ営業車で持参したのです。
まあ、これが大変なこと。
しかも、プレパラート(スライドガラス&カバーガラス)は食品現場などに持ち込めないので、品質管理室や会議室でのプレゼンでした。
さらに、光学顕微鏡と言えばピント合わせが重要ですが、それが上手くいかず冷や汗をかくこともこともしばしば。
それから17年。自分が欲しかった携帯形で誰でもその場でリアルタイムにしかも簡単にミクロの世界を観察できる『mil-kin (見る菌)®︎』を開発しました。
顕微鏡本体は、コンパクトボディにも関わらず、光学倍率は1,000倍。モニターには皆様がお持ちのスマートフォン。しかも面倒だったピント調整やプレパラートも不要です。
2019年には、国家基準である、日本工業規格に「携帯形微生物観察器」としてJIS B 7271 に制定されました。
様々な分野での活用をお伝えします。
是非、お手に取ってミクロの世界を堪能して下さい。

狩野 清史 代表取締役 開発者